設立趣旨

三木記念会の奨学生を選考する瀧蔵

三木記念会の奨学生を選考する瀧蔵

我が国の現在安定した政情と経済成長の大きさは世界各国の注目するところであり、先進国として扱われる様になりましたが、その中味は必ずしも満足するに足るものではありません。

 

特に若年勤労者の克己心、苦難に耐える労働意欲の低下等、機械文明の発達と共に古来の日本人の良俗と精神文化の蔑視が蔓延してきている事は、非常に憂慮すべき事であります。

 

今にして、この傾向を反省し、良きを採り悪しきを捨て、国家有用の人材の育成に心がけ、自由化に対処して国際的な視野を持つ国民を育てなければ、世界の先進国として国際社会に通用しなくなると心配するものであります。

 

その為、私は関係する業界にあって各種公職に席を置き、常に自己の信念を持って青年の育成に心がけて参りましたが、今回はこの信念を更に具体的に組織的に且つ永続的に実現する様各界の声も参酌し、財団法人三木記念会を設立し、将来有為の若者の育成並びに文化、学術の向上を図ることにした次第であります。

 

財団法人三木記念会  

創設者 三木 瀧蔵  

(昭和47年6月22日付 設立趣意書より)